耳コピのコツ 6: 『視覚化』スキルを身につける

Submitted by admin on Mon, 06/27/2016 - 19:51

イヤートレーニングに関して言えば視覚化とは、ある曲の一部をどのように楽器上で弾くかを頭の中でイメージできる能力のことです。耳から聞き取るフレーズを鼻歌で歌うことができるようになったなら、次のステップはそれをどう弾くかを視覚化、つまりイメージできるようになることです。

例えば、もし中央Cの音で始まる『ハッピー・バースディ』を弾いてくれと言われたらどうしますか?どのように指を置くか、瞬時にイメージできるでしょうか?アドリブが得意な人、コンポーザー、耳コピができるミュージシャンたちは、いろんなコード進行やメロディーでこれができるのです。実際の楽器を前にしなくてもはっきりと、どのように弾くかを『見る』ことができるのです。これができると、聞いた曲やフレーズをその場で楽器演奏に変換することができます。

しかし、私たちのほとんどはそこまでの視覚化のスキルを持ち合わせていません。聞いたフレーズを楽器上でいろいろ試していく中で、正しい運指をやっと見つけることができます。場合によっては、どこから探し始めたらいいのかすらわからないということもあるでしょう。(もしそうなら、前回の耳コピのコツ、『鼻歌で音を取る』をもう一度読んでみてください)

他のスキルと同じように、この視覚化の能力も練習することで伸ばすことができます。まずはよく使われる短いメロディーから始めて、徐々に難しいものに挑戦して行きましょう。諦めずに繰り返し練習することが大切です!パロット・フレーズというゲームはこの視覚化のスキルを鍛えるために作られました。もしまだなら、ぜひ試してみて下さい。この重要な音楽のスキルを身につけるため、毎日ちょっとずつでも遊んでみてくださいね。