耳コピのコツ 7: メロディーを分解する

Submitted by admin on Mon, 06/27/2016 - 19:54

曲やメロディーを耳コピし始めると、時々長すぎたり複雑すぎたりして壁にぶつかることがあります。そんなときはメロディーを短いフレーズで、あるいは必要に応じて個々の音に分解して考えると良いでしょう。そこからシンプルなフレーズや音ごとに始めていきます。

メロディーの中では、フレーズの中心的な役割を果たしている音、つまりより長く、より大きく鳴らされる音、それを見分けることが助けになります。特に、キーの1度の音(音階の最初の音、ハ長調のド)は、この中心的な音となっているので、そこから始めると他の音もわかりやすくなります。

さて、どうしてもわからない音にぶつかったとしましょう。そのときはこんなやり方を試してください。
-1度に戻り、それを歌ってみる
-1度に続けて、わからない音も歌ってみる
-1度→わからない音→1度→わからない音、と交互に歌ってみる
-その間の音程(インターバル)を聞き分けてみる(メロディー・ドロップでこのスキルをトレーニングできます)
-メジャースケールでその音にたどり着くまで、順番に音を上げながら歌ってみる(ドレミファソラシドを歌ってみる)

この練習を続けると、どんな音でもスケールの1度の音と比べることで、わからない音を識別することができるようになります。非音階音など、シャープやフラットなどが付いたりしてスケールに入らない音も、スケールの音を順番に歌っていけば目的の音の半音上か半音下に到達するはずです。やがてはいちいちドレミファソラシドを歌わなくても、この作業が頭の中だけでできるようになるでしょう。

短いフレーズをコピーするだけの労力としては大変すぎると感じるかもしれません。しかしこれは、毎回止まって考えたり、分析したり、比較したりせずともすぐに音を耳でコピーできるようになるための基礎能力をつけるのに大切な第一歩なのです。続けることで、すばやく自動的にこれを行うことができるようになります。