耳コピのコツ 5: 鼻歌で音を取る

Submitted by admin on Mon, 06/27/2016 - 19:49

聴き取る力をアップするコツの一つは、歌ってみることです。自分で口ずさんでいる音は、頭の中でイメージしている音と実際の楽器の音を結ぶ橋渡しとなるからです。インターバルやコードを正確に歌えるなら、それを耳から認識するのも容易になります。

最初のステップとしてはピッチを合わせること、つまり楽器で奏でるトーンを自分の鼻歌で再現してみる事です。もし歌で調子を合わせるのが苦手で、こういうことをやった経験がないなら、まずは楽器で鳴らす音を録音して、それを再生しながら自分の歌声を合わせてみましょう。音が合わないなら、少し高めか低めに鼻歌を調整しつつ楽器の音と一致する高さを探してください。

次も同じような練習ですが、今度は楽器で音を鳴らした後、少しポーズを置いてください。そして頭の中だけでその音をイメージしてください。歌ってみる前に音を想像するのです。その後、その音を歌ってみて、調整せずとも正しい高さの音が歌えているかチェックしてみてください。この練習を、自分の声域のさまざまな音で続けてみます。高すぎたり低すぎたりして歌いづらい音に関してはあまり心配しなくても大丈夫です。

自分の声域の音をすばやく、正確に合わせることができるようになったら、楽器上で指をそれまでとは違う音の上に合わせてください。そしてまず弾いてみてから、頭の中でその音を再生します。そして大きな声でその音を発声してしましょう。そして最後にもう一度その音を楽器で弾いて、正しい音が出せたかをチェックしましょう。

いわゆる『音痴』な人というのは、たいていの場合ピッチを合わせて歌うことを教わったり、練習したことがない場合がほとんどです。ですから聞いた音を自分の声で再生しようとしてもうまくいかないのです。

今回紹介した、楽器上で鳴らす音を鼻歌で歌ってみるという練習をぜひ試してみてください。イヤートレーニングに関する大切な能力を大きく向上させることができるでしょう。また楽器を演奏する前にも数分時間を取ってこの練習をすると良いでしょう。シータ・ミュージック・トレーナーのゲームでも、パドル・ピッチやメロディー・ドロップなどで聞こえてくるトーンやインターバルを鼻歌で歌ってみてください。

聞こえてくる音をすばやく正確に取ることができるようになります。そこまでできるようになると、さらに上のレベルのイヤートレーニングからも益を得ることができるようになることでしょう。