耳コピのコツ 4: キーを見つける

Submitted by admin on Mon, 06/27/2016 - 19:44

聞いただけの曲を再現しようとしたり、よく知らない曲を他のミュージシャンと一緒に弾く時、まずはその曲のキーを見つけることが最初のステップになります。キーを見つけるためにはいくつかのコツがあり、慣れてくればほとんど無意識のうちにキーを見つけることができるようになります。

曲のキーを見つけるには、まずトニック(主音)を探します。CメジャーやCマイナーのキーでは、トニック、または1度の音はCになります。キーやスケール内の各音は家族のような関係性を持っていて、1度の音、もしくはトニックを中心に構成されます。その音こそが一番「家にいて落ち着く」ような響きを持っています。

このようなやり方に慣れていないなら、まずは弾きたいと思っている曲を流しながら、わかる部分の音だけを拾って一つずつ、それぞれの音がどんな風に響いているのかに注意して弾いてみてください。トニックであれば曲のどのパートにもしっくりと落ち着くはずです。この音がトニックかな、と思う音があれば、次にその音の5度上を鳴らしてみましょう。5度の音はキーの中で、2番目に落ち着いて響く音です。ですから曲のほとんどどの場所にあっても、トニックほどではないにしろ、違和感を感じずに曲にマッチするでしょう。

トニックとその5度上の音に当たりをつけて、どちらの音もそこそこに落ち着いて響くなら、次にトニックと思える音の半音下を弾いて見ましょう。もし勘が当たっているなら、その音は7度の音です。ほとんどの曲で7度の音はトニックに強く引き寄せられるような響きを持っています。ですから7度の音を弾いたときにテンションを感じ、さらにその半音上のトニックであるであろう音を弾いたらそのテンションが緩み落ち着いた雰囲気が出るなら、おそらく正しくトニックを見つけることができたと考えてよいでしょう。

最後に、キーがメジャーかマイナーかがわからない時は、トニックから短3度上の音(b3度)を、流している曲の中で時々鳴らしてみましょう。普通はトニックとその短3度上の音(短3度のインターバル)はマイナーキーの曲にだけ合います。同様にトニックとその長3度上の音(長3度のインターバル)はメジャーキーの曲にフィットします。

このやり方は慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、次第にトニックが曲の中でどのように響くかがわかってくるようになり、やがては意識しなくてもトニックが耳に飛び込んでくるようになります。好きな曲をいくつか選んで、それぞれのキーを当てるだけの練習をしてみてください。どうしてもわからないときは連絡ください!