Play-by-Ear Tip #1: Know your reason

耳コピのコツ 1: なぜ自分は耳を鍛えたいのか、その理由をはっきりさせる admin Mon, 06/27/2016 - 19:34

耳コピは1日やそこらでマスターできるものではありません。継続的に、真剣にトレーニングに取り組めるだけの強い動機付けが必要です。イヤートレーニングや音楽理論で音感(絶対音感、相対音感)を学ぶ理由がしっかり理解できてなければ、簡単に挫折してしまうものです。

じゃあ何で耳を鍛えて、音感トレーニングをするのでしょうか?理由は人によって様々ですが、自分が何故耳を鍛える必要があるのか、その理由をはっきりさせておくことは大切です。もしかしたら頭の中でイメージするメロディーを書き起こせるようになるためですか?あるいは他のミュージシャンとセッションで即興できるようになりたいからですか?あるいは単に音大の単位を取るのに必要ですか?動機付けは何であれ、「なぜ」イヤトレをするのか、ということがはっきりしていればいるほど、それを「どのように」行うのかを見定めることが容易になります。また音感トレーニング中も、自分がなぜそれを行っているのかを意識しておくなら、進歩が実感できない苦しい時にでも続けていくことができるでしょう。

ちなみに、耳コピのスキルをマスターし、音感が高まるとこんな良い事があります。

●インプロビゼーション(即興)が簡単になる
●聞いた曲をその場で演奏できる
●頭に浮かんだメロディーを再現できる
●新しい曲を早く覚えられる
●次に来るコードが予測できるようになる
●楽譜やタブ譜に頼らずに曲を覚えられる
●表現力がアップする
●曲全体がどのように構成されているのかを理解できる

私自身にとってはギターソロで即興が上手になりたい、というのがイヤートレーニングを続けて音感トレーニングを続ける強い動機付けでした。始めたばかりの頃は、インターバルを識別するのがギターソロの上達とどんな関係があるのか全く理解できませんでした。しかし耳を鍛えることで、どういう理由かはよくわからないにしろ、即興がうまくできるようになるだろう、という確信めいたものはありました。そしてそれは、正しかったのです。それで相対音感を鍛えるための長くて過酷なトレーニングを何とか修了することができました。その結果ですか?音楽を表現する大きくて新しい数々の武器を手に入れることができたのです!

さて、あなたが音感を鍛えようと思ったきっかけは何ですか?

それをはっきり意識することで、これからの歩みがより楽しく、意義深いものとなるはずです。

Play-by-ear Tip #2: Learn your scale numbers

耳コピのコツ 2: 音階を数字で覚える admin Mon, 06/27/2016 - 19:38

ポピュラー音楽と呼ばれる音楽にも、ロックやジャズ、R&B、カントリー、ヘビメタなど多くのジャンルがあり、まったく異なるスタイルで演奏されます。しかしそんなまったく共通点が無いかに思えるジャンルにも、一つだけ同じ特徴があります。それはそれらの曲が、ある中心となる音を基準として曲が構成されている、ということです。その中心となる音をトニック(主音)、または「1」と呼びます。メロディーの中でこのトニックが聞こえると、「わが家」に戻ってきたような感覚をおぼえます。その音はメロディーの中で一番安定した音であり、多くの場合一連のメロディーの最後を飾る音になります。

そのような音楽のことを調性音楽といいます。調性音楽で使われるメロディーはすべてトニック(主音)からの距離によって数字で各構成音を表せます。何でもいいのでメジャースケールの音階を選んで、スケールに1~8までの番号を振ってみてください。トニックは1になりますので、あとはそこから順番に数字を足していくだけです。例えばCメジャースケール(ハ長調)ではこんな感じになります。

1: C(ド)
2: D(レ)
3: E(ミ)
4: F(ファ)
5: G(ソ)
6: A(ラ)
7: B(シ)
8: C(ド)

メリーさんの羊を例にとって考えてみましょう。Cメジャーのキーでこの曲の最初の部分は、E - D - C - D - E - E – E(ミ・ファ・ド・ファ・ミ・ミ・ミ)になります。これは3 - 2 - 1 - 2 - 3 - 3 – 3のように表記できます。もし音名だけでこの曲を覚えていて、調を変えなければならなくなったらどうでしょう?音を最初から覚えなおさなければなりませんね。でもこのような番号で覚えていれば、番号は調が変わっても同じなのであまり問題にはなりません。ですから曲を聴いたり覚えたりするときに番号で覚える習慣をつければ、キーが変わって、例えばハ長調からニ短調で弾かなければならなくなったとしても、比較的簡単に転調して同じ曲を弾くことができるのです。実のところ、音と対応する番号の関係を理解することは、相対音感というコンセプトの中の大きな位置を占めています。それは耳コピをめざす上での必修のスキルなのです。

次に何か曲を聴くとき、その曲のトニックを当てて歌えるかを試してみてください。そして曲で使われている特定のフレーズのメロディーを数字で言い当てられるかにチャレンジしてみてください。慣れてくれば曲のキーがわからない状態ですら、数字で曲を書き出すこともできるのですよ。

パドル・ピッチはメジャースケール、マイナースケールの音を数字で聞き分ける耳を養うことができるようにデザインされています。相対音感を磨く上での良いベースとなるはずです。

http://trainer.thetamusic.com/ja/content/paddle-pitch

Play-by-Ear Tip #3: Recognize the Patterns

耳コピのコツ 3: パターンを知る admin Mon, 06/27/2016 - 19:42

一度しか曲を聴いていないのにその曲に合うコードをすぐに弾ける人、たまにいますよね。あるいはバンドに飛び入り参加して、全く初めての曲に合わせて演奏できる人。どうやったらそんなことができるか、不思議に思ったことはありませんか?

そんな偉業とも思えることの裏には、音楽で使われる「パターン」に関する知識が隠されています。

音楽とはパターンの集まりであるとも言えます。音符は特定の方法に従ってパターン化するとスケールやコードを形成します。1つ1つのコードが集まってパターン化するとコード進行に、コード進行が複数集まると、Aメロやサビなどのパートが構成されます。コード進行のパターンは特にポピュラー音楽でよく使われています。耳コピができるミュージシャンになるためには、フレーズを聞いてすぐに、よく使われるそれらのパターンを認識することができなければなりません。このスキルがあれば、新しい曲を覚える際の大きな近道になりますし、よく知らない曲を弾くことになった時にも、次にどんなコードが来るかを予想できるようになります。

コードパターンを覚えていく最初のステップとしては、一番よく使われるパターンを覚えていくことです。例えばリッチー・ヴァレンスの「ラ・バンバ」と、ビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」を例にとって考えてみましょう。この2つの曲は、最もよく使われるコード進行の1つである、I – IV – V – Vを使っています。なのでこのどちらかの曲のコードが弾ければ、もう一方の曲も同じキーであれば簡単に弾くことができます。このI – IV – V – Vのコード進行はボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」、ビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」のサビの部分、その他数え切れないほど多くの曲でも使われています。

ではこのことが、知らない曲のコードを聞き分けるのにどう役立つのでしょう?

よく使われるこれらのパターンの音とその曲のキーを知っていれば、そのパターンが出てきたときにすぐにこのローマ数字のコード進行を、その曲のキーに合わせてコード化できるのです。例えば、曲のキーがCであるとしましょう。そしてすでに聞きなれているI - IV - V – Vのパターンが聞こえてきたとします。するとそのパートのコードはC - F - G – Gとなることがすぐにわかります。
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ここで1つおもしろいビデオクリップを紹介しましょう。非常によく使われるコード進行のパターン1つが、どれだけ多くの曲で使われているかを見ることができます。

http://tinyurl.com/2dgw8cd

ビデオに登場するバンドは、ビートルズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、U2、A-ha、エルトン・ジョン、レディー・ガガなど多くのアーティストの曲を使っています。しかし1つのキーで同じコード進行を使って演奏しているため、それら多くの曲をあたかも1つの同じ曲のように弾いているのです。

おまけのクイズを1つ: ここで使われているコードパターン、何かわかりますか? 
答え(上記の例のようなローマ数字で)がわかった方は steve@thetamusic.com までメールでお知らせくださいね!
 

Play-by-Ear Tip #4: Find the Key

耳コピのコツ 4: キーを見つける admin Mon, 06/27/2016 - 19:44

聞いただけの曲を再現しようとしたり、よく知らない曲を他のミュージシャンと一緒に弾く時、まずはその曲のキーを見つけることが最初のステップになります。キーを見つけるためにはいくつかのコツがあり、慣れてくればほとんど無意識のうちにキーを見つけることができるようになります。

曲のキーを見つけるには、まずトニック(主音)を探します。CメジャーやCマイナーのキーでは、トニック、または1度の音はCになります。キーやスケール内の各音は家族のような関係性を持っていて、1度の音、もしくはトニックを中心に構成されます。その音こそが一番「家にいて落ち着く」ような響きを持っています。

このようなやり方に慣れていないなら、まずは弾きたいと思っている曲を流しながら、わかる部分の音だけを拾って一つずつ、それぞれの音がどんな風に響いているのかに注意して弾いてみてください。トニックであれば曲のどのパートにもしっくりと落ち着くはずです。この音がトニックかな、と思う音があれば、次にその音の5度上を鳴らしてみましょう。5度の音はキーの中で、2番目に落ち着いて響く音です。ですから曲のほとんどどの場所にあっても、トニックほどではないにしろ、違和感を感じずに曲にマッチするでしょう。

トニックとその5度上の音に当たりをつけて、どちらの音もそこそこに落ち着いて響くなら、次にトニックと思える音の半音下を弾いて見ましょう。もし勘が当たっているなら、その音は7度の音です。ほとんどの曲で7度の音はトニックに強く引き寄せられるような響きを持っています。ですから7度の音を弾いたときにテンションを感じ、さらにその半音上のトニックであるであろう音を弾いたらそのテンションが緩み落ち着いた雰囲気が出るなら、おそらく正しくトニックを見つけることができたと考えてよいでしょう。

最後に、キーがメジャーかマイナーかがわからない時は、トニックから短3度上の音(b3度)を、流している曲の中で時々鳴らしてみましょう。普通はトニックとその短3度上の音(短3度のインターバル)はマイナーキーの曲にだけ合います。同様にトニックとその長3度上の音(長3度のインターバル)はメジャーキーの曲にフィットします。

このやり方は慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、次第にトニックが曲の中でどのように響くかがわかってくるようになり、やがては意識しなくてもトニックが耳に飛び込んでくるようになります。好きな曲をいくつか選んで、それぞれのキーを当てるだけの練習をしてみてください。どうしてもわからないときは連絡ください!

Play-by-Ear Tip #5: Discover Your Voice

耳コピのコツ 5: 鼻歌で音を取る admin Mon, 06/27/2016 - 19:49

聴き取る力をアップするコツの一つは、歌ってみることです。自分で口ずさんでいる音は、頭の中でイメージしている音と実際の楽器の音を結ぶ橋渡しとなるからです。インターバルやコードを正確に歌えるなら、それを耳から認識するのも容易になります。

最初のステップとしてはピッチを合わせること、つまり楽器で奏でるトーンを自分の鼻歌で再現してみる事です。もし歌で調子を合わせるのが苦手で、こういうことをやった経験がないなら、まずは楽器で鳴らす音を録音して、それを再生しながら自分の歌声を合わせてみましょう。音が合わないなら、少し高めか低めに鼻歌を調整しつつ楽器の音と一致する高さを探してください。

次も同じような練習ですが、今度は楽器で音を鳴らした後、少しポーズを置いてください。そして頭の中だけでその音をイメージしてください。歌ってみる前に音を想像するのです。その後、その音を歌ってみて、調整せずとも正しい高さの音が歌えているかチェックしてみてください。この練習を、自分の声域のさまざまな音で続けてみます。高すぎたり低すぎたりして歌いづらい音に関してはあまり心配しなくても大丈夫です。

自分の声域の音をすばやく、正確に合わせることができるようになったら、楽器上で指をそれまでとは違う音の上に合わせてください。そしてまず弾いてみてから、頭の中でその音を再生します。そして大きな声でその音を発声してしましょう。そして最後にもう一度その音を楽器で弾いて、正しい音が出せたかをチェックしましょう。

いわゆる『音痴』な人というのは、たいていの場合ピッチを合わせて歌うことを教わったり、練習したことがない場合がほとんどです。ですから聞いた音を自分の声で再生しようとしてもうまくいかないのです。

今回紹介した、楽器上で鳴らす音を鼻歌で歌ってみるという練習をぜひ試してみてください。イヤートレーニングに関する大切な能力を大きく向上させることができるでしょう。また楽器を演奏する前にも数分時間を取ってこの練習をすると良いでしょう。シータ・ミュージック・トレーナーのゲームでも、パドル・ピッチやメロディー・ドロップなどで聞こえてくるトーンやインターバルを鼻歌で歌ってみてください。

聞こえてくる音をすばやく正確に取ることができるようになります。そこまでできるようになると、さらに上のレベルのイヤートレーニングからも益を得ることができるようになることでしょう。

Play-by-Ear Tip #6: Develop Your Powers of Visualization

耳コピのコツ 6: 『視覚化』スキルを身につける admin Mon, 06/27/2016 - 19:51

イヤートレーニングに関して言えば視覚化とは、ある曲の一部をどのように楽器上で弾くかを頭の中でイメージできる能力のことです。耳から聞き取るフレーズを鼻歌で歌うことができるようになったなら、次のステップはそれをどう弾くかを視覚化、つまりイメージできるようになることです。

例えば、もし中央Cの音で始まる『ハッピー・バースディ』を弾いてくれと言われたらどうしますか?どのように指を置くか、瞬時にイメージできるでしょうか?アドリブが得意な人、コンポーザー、耳コピができるミュージシャンたちは、いろんなコード進行やメロディーでこれができるのです。実際の楽器を前にしなくてもはっきりと、どのように弾くかを『見る』ことができるのです。これができると、聞いた曲やフレーズをその場で楽器演奏に変換することができます。

しかし、私たちのほとんどはそこまでの視覚化のスキルを持ち合わせていません。聞いたフレーズを楽器上でいろいろ試していく中で、正しい運指をやっと見つけることができます。場合によっては、どこから探し始めたらいいのかすらわからないということもあるでしょう。(もしそうなら、前回の耳コピのコツ、『鼻歌で音を取る』をもう一度読んでみてください)

他のスキルと同じように、この視覚化の能力も練習することで伸ばすことができます。まずはよく使われる短いメロディーから始めて、徐々に難しいものに挑戦して行きましょう。諦めずに繰り返し練習することが大切です!パロット・フレーズというゲームはこの視覚化のスキルを鍛えるために作られました。もしまだなら、ぜひ試してみて下さい。この重要な音楽のスキルを身につけるため、毎日ちょっとずつでも遊んでみてくださいね。

Play-by-Ear Tip #7: Break It Down

耳コピのコツ 7: メロディーを分解する admin Mon, 06/27/2016 - 19:54

曲やメロディーを耳コピし始めると、時々長すぎたり複雑すぎたりして壁にぶつかることがあります。そんなときはメロディーを短いフレーズで、あるいは必要に応じて個々の音に分解して考えると良いでしょう。そこからシンプルなフレーズや音ごとに始めていきます。

メロディーの中では、フレーズの中心的な役割を果たしている音、つまりより長く、より大きく鳴らされる音、それを見分けることが助けになります。特に、キーの1度の音(音階の最初の音、ハ長調のド)は、この中心的な音となっているので、そこから始めると他の音もわかりやすくなります。

さて、どうしてもわからない音にぶつかったとしましょう。そのときはこんなやり方を試してください。
-1度に戻り、それを歌ってみる
-1度に続けて、わからない音も歌ってみる
-1度→わからない音→1度→わからない音、と交互に歌ってみる
-その間の音程(インターバル)を聞き分けてみる(メロディー・ドロップでこのスキルをトレーニングできます)
-メジャースケールでその音にたどり着くまで、順番に音を上げながら歌ってみる(ドレミファソラシドを歌ってみる)

この練習を続けると、どんな音でもスケールの1度の音と比べることで、わからない音を識別することができるようになります。非音階音など、シャープやフラットなどが付いたりしてスケールに入らない音も、スケールの音を順番に歌っていけば目的の音の半音上か半音下に到達するはずです。やがてはいちいちドレミファソラシドを歌わなくても、この作業が頭の中だけでできるようになるでしょう。

短いフレーズをコピーするだけの労力としては大変すぎると感じるかもしれません。しかしこれは、毎回止まって考えたり、分析したり、比較したりせずともすぐに音を耳でコピーできるようになるための基礎能力をつけるのに大切な第一歩なのです。続けることで、すばやく自動的にこれを行うことができるようになります。